北海道日本ハムファイターズの日本一で幕を閉じた2016年のプロ野球。日本一を決めた日本シリーズ2016・第6戦を終えて、日本一の栗山監督(日ハム)、MVPのレアード選手(日ハム)、惜しくも日本一を逃した緒方監督(広島)、今季限りで引退を表明した黒田投手(広島)のコメント(一問一答)をまとめてみました。
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この記事の目次
北海道日本ハムファイターズ 栗山英樹監督のコメント
―カープファンからも拍手があった
「今年1年、広島カープががんばって、カープのファンの皆さんが野球の流れを作ってくれた。どうしても日本シリーズをやりたいと思っていた。なかなかパ・リーグの方はチームを作ることができなかったんですけれど、最後の最後まで野球をやらせていただいて感謝しています」
―連敗からのスタートだった
「(第1戦、第2戦の)2連敗もそうですし、札幌の試合もどっちに転んでもおかしくない試合だったので…。今全て終わりましたけれど勝った実感がなくて、野球の難しさばっかりが心に残ったシリーズ。僕も選手達も勉強させてもらった。感謝しています」
―選手をほめてあげたい?
「選手たちはリーグ優勝の時も言いましたが、苦しいシーズンから最後大きく離されながらも諦めない。1試合ごとに選手達が成長している姿を実感できたんで、選手たちをほめてあげてください」
―苦しんだ中でつかんだ
「シーズンからクライマックス、日本シリーズ、選手たちは使い方含めていろんなことを思う選手たちもいたと思いますけれど、絶対に勝つんだということを自分に決めてやってきたんで、勝ちきって勘弁して欲しいと思います」
―武田勝の引退発表でチームがさらにまとまった?
「若いチームなので、とにかくみんなで前に進むしかない。一人一人がうまくならないと勝ちきれないチームなんで。日本一になりましたが、まだまだ途中なので明日からしっかり前に進んでいきます」
―同じく引退の黒田の力投もあったが?
「連敗した後、相手が黒田投手だったので選手たちが純粋に野球に入っていけるんじゃないかと思っていたんですけれど、黒田投手の力を借りてチームが立て直せたというところもあり、本当に尊敬していますし、できればもう1試合選手たちはやりたかったかもしれないですけれど、もう1試合あるとどうなるか分からないんで勘弁してください(苦笑い)」
―改めて日本一の思い
「正直、実感がわかないというかもう1回落ち着いて冷静に考えていきます。日本一になったことよりも一つ一つの試合に野球は面白いと思っていただけたならすごくうれしいし、それを求めてきたので本当に良かったです」
―ファイターズファンに向けて
「今年1年間本当にありがとうございました。今年は北海道にも災害が多くあって苦しんだ方もいたと思いますけれど、力になれたらうれしいです。本当に1年間ありがとうございました」
出典:スポーツ報知
北海道日本ハムファイターズ ブランドン・レアード選手のコメント
-八回に満塁弾が出た
「すごく大事な場面だったので、なんとか打ってやろうという気持ちでいった。たまたま甘いところにボールがきたので、あのような結果になってすごくうれしい」
-日本シリーズで3本塁打
「毎日一生懸命、全力でプレーすることを心がけている。きょうのホームランは祖父が打たせてくれたものだと思う。天国にいる祖父も誇りに思ってくれていると思う」
-チームがまとまっていた
「今季いろいろなことがあって上がったり、下がったりもあったが、日本一という結果になってすごくうれしい」
-日本ハムはどんなチーム
「信じられないくらい才能にあふれた、すごくいいチームだと思う」
-ファンへメッセージを
「スシポーズ~!! 優勝旗を北海道に持って帰りたい」
出典:サンケイスポーツ
広島東洋カープ 緒方孝市監督のコメント
-日本一を逃したが。
「敗れたので監督の責任。最後まで応援してもらったファンに申し訳ない。選手は全力を出し切ってくれた。最後まで諦めない姿勢も見せてくれた。下を向くことはない。堂々としてほしい。リーグ優勝して、CSを勝ち上がって、日本シリーズという大舞台に来た。失うものはなく、得るものが多かった戦い。来年、日本一にチャレンジします」
-八回にジャクソンが打たれた(2死満塁から中田に勝ち越しとなる押し出し四球。投手のバースに中前適時打を浴びた後、レアードには満塁弾を被弾)
「交代のタイミングを間違えた。自分の判断ミス。(バースに)打ち返された時点で代えるべきだった。本当にいろんなことを勉強させてもらった試合。いい経験になった。自分に力が足りず勝ちきれなかった。選手に責任はない」
-引退する黒田については。
「選手から尊敬され、愛され、リーグ優勝に導いてくれた。日本一になって、みんなそろって花道を送り出したいと思っていたんだが、申し訳ない」
出典:デイリースポーツ
広島東洋カープ 黒田博樹投手のコメント
-今の気持ち
黒田 当然、明日投げる準備をしていたので、まだ実感がありません。日本一を目指してやってきたわけなので、当然その準備もしてきたので。
-試合終了後、しばらくモニターを見ていた
黒田 あまり暗いことは考えなかった。野球人生が終わるということよりも、試合に負けてしまった。そっちの方が大きかった。
-初の日本シリーズ
黒田 最後にこういう日本シリーズというマウンドに立てると思っていなかったので、一緒に戦ってもらった仲間に感謝したいです。日本にいる間はそういうチャンスがなかったので、最後にこうやってマウンドに立てて、今まで一生懸命野球をやってきて良かったなと思います。
-選手からも黒田投手への思いが感じられた
黒田 みんな自分のため。チームのためだと思う。そうやって戦ってきた。結果的に日本一にはなれなかったですけど、来年こういうチャンスはあると思うので、またそれに向けて頑張って欲しいと思います。
-最後に本拠地のマウンドに立ちたいという思いは
黒田 それは勝負ごとなので、一個人のことでそういうことはあまりしたくない。それよりもチームが勝つことが優先だと思う。
-第3戦、大谷への1球が最後の1球となった。
黒田 まだ実感はないですけど、ホッとしている部分もあります。広島に帰ってきてからの2年間は自分の中で責任もプレッシャーもあったので、2年間ずっとマウンドに上がり続けることができたのはホッとしている。
-表情がすっきりしている
黒田 しんどい思いもしたので、野球から離れるのは自分の中では楽しみもあった。
-最後に対戦した打者が大谷だった
黒田 形的に、結果的にそうなったので。一アスリートとして違うレベルの選手だと思うので、あれだけの選手が今後どういうプレーヤーになっていくのか一ファンとして楽しみにしたい。
-もう登板に向けた準備をしなくて済む
黒田 そっちの方が楽しみ。自分がどうなっていくのかという楽しみもありまうし。あまり体のことを考えずにオフを過ごすことがなかったので、いろんなことをしてみたい。
-日本ハムのセレモニー中もファンから声が飛んだ
黒田 昨年帰ってから最後までたくさん声援してもらいました。そういう意味では、ファンの人の声援がなければここまで頑張れなかったんじゃないかなと思う。そういう意味ではすごくファンの1人1人にありがとうという気持ちでいっぱいです。
-何がしたい
黒田 何をしたいですかね…。あまりイメージが湧かない。20年間ずっと野球しかやってこなかったですし、子供のころからずっと野球をやってきたので、野球のない生活が想像できない。とりあえず野球から離れてゆっくりしたい。
-来年は
黒田 何をするんですかね。とりあえず明日から仕事がないので(笑い)、いろいろ今後のことはゆっくり考えたいと思います。
-最後の登板となった日本シリーズ第3戦、魂込めたように見えた
黒田 僕自身はいつもそういう気持ちでやっているので、たまたま見ている人たちがそう思うだけかもしれないです。僕自身は常に言っているように最後のマウンドだと思って上がるようにしていました。そういった意味であまり変わらなかったかなと思います。
-優勝パレードがある
黒田 うんー、どうしましょう(笑い)。それは参加させてもらいたいなと思います。そこでいろんなファンの人にもう1回ユニホーム姿を見てもらえればいいかなと思います。
-大谷選手と実際に対戦してみて
黒田 次元が違うというか。投球も見ましたし、打者も対戦した中ですべてが一流だなと。(二刀流は)あり得ないことだと思っていたので、ちょっと自分の中ではショッキングだったというか、すごいなとあらためて感じた。
-投手としても打者としても
黒田 ああいう選手はなかなか出会うことがないので、アスリートとしての次元が違うなと感じました。スイングスピードが速い選手はたくさんいると思いますけど、技術的にもまだまだ伸びる余地がある。
-チームメートへ
黒田 来年ぜひセ・リーグ連覇して、今年は残念ながら日本一になれなかったので、ぜひ日本一になって欲しいなと思います。今のチームはすごくいいチームだと思うので、また来年、陰ながら応援したいと思います。出典:日刊スポーツ