2018年6月18日、大阪北部地震を経験しました。私はまだ寝ていたのですが、震度6弱という強い揺れに「為す術もなく」という表現がピッタリなほど自然の驚異の前に無力さを感じました。今回は2年前書いた地震対策の記事に、追記という形で被災した経験を踏まえ災害についてもう一度考えてみたいと思います。
地震大国日本!
2016年4月17日現在、熊本を中心に起きている地震は今なお余震が続いています。いつどこで発生してもおかしくない地震。「自分は大丈夫」と他人事と思っていませんか?
今回は地震の対策について少しご説明します。
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この記事の目次
まずは地震を知ろう
地震は住んでいる場所や建物で揺れが大きく変わってきます。テレビの地震速報などで表示される震度とは地面の揺れの大きさを表すもので、マグネチュードとは実際の地震の大きさを表しています。
震度0 | 全く揺れを感じない。 |
震度1 | 一部の人が揺れを感じる程度。 |
震度2 | 屋内にいる多くの人が揺れを感じる。寝ている人の一部が目を覚ます。 |
震度3 | 屋内にいるほとんどの人が揺れを感じる。 |
震度4 | かなり強い揺れを感じ、恐怖感を覚える人もいる。寝ている人のほとんどが目を覚ます。 |
震度5弱 | ほとんどの人が身の安全を確保しようとするほどの強い揺れ。ほぼ全ての寝ている人が目を覚ます。 |
震度5強 | ほとんどの人が非常に強い恐怖感を感じる。行動に支障をきたすほどの揺れを感じる。食器類や本が棚から落ちたりする。 |
震度6弱 | 立っていられないほどの強い揺れを感じる。屋内の家具などが揺れによって倒れたり被害が出る。 |
震度6強 | 耐震性の低い木造の家屋が倒壊するくらいの強い揺れ。立って歩くことが困難になる。 |
震度7以上 | 強い揺れに何も出来ない状態になる。地割れが起こったり、建物のガラスが割れたりと2次災害に注意が必要。 |
下の表は2015年8月の「YOMIURI ONLINE」での記事にあった「主な都市の中心部で今後30年以内に震度6弱以上で揺れる確率」です。これを見る限り、熊本で地震が起こる確率はそんなに高いものではありません。しかし2016年4月14日マグニチュード6.4の地震が発生しました。熊本県益城町では震度7の強い揺れを観測し、これまでにない大きな余震が続いています。つまり、いつどこで大きな地震が発生してもおかしくないということです。
私たちは、そのもしものために地震対策をしっかり行い、イザという時に備えておかなければいけません。
家族で行う地震対策
もし地震が起きた場合に備え、家族会議を行っておきましょう。
- 家の中で安全場所
- 備えている防災グッズの置き場所
- 地震の時に落ち合う避難場所
- 避難経路
など家族で慌てないように確認しておきましょう。
家の中の地震対策
寝室は特にシンプルしておく必要があります。転倒する家具などは置かないようにし、散乱してしまう可能性のある荷物類も極力寝室には置かないようにしてください。家具の転倒などは、避難通路をふさいでしまう恐れがあるばかりか、怪我にもつながります。
また寝室に靴やサンダル、ヘッドライトなどを用意しておくと便利で安心です。靴やサンダルは地震で部屋のガラスが割れたりした時にも安心して移動することが出来ます。ヘッドライトは夜暗い時でも避難する時の移動に困りません。懐中電灯でもいいのですが、ヘッドライトの方が両手が自由になるのでおすすめです。
地震災害時に備え準備しておきたい防災グッズ
地震が発生した時に備えて、自分や家族の身を守るためにどんなものを準備しておく必要があるのかまとめました。
1人1日2リットルが目安。家族3人で2リットルペットボトル12本(4日分)。
火を通さずに食べれる缶詰やレトルト食品、お菓子など。保存期間が短くなったものから消費し、新たに消費したものを補充。
ヘッドライト、懐中電灯、ろうそく、マッチ、電池など。ヘッドライトは両手を使えるのでおすすめです。
防寒着、カッパ、毛布、靴下、軍手、下着など。寒さに耐えれる段取りをしておくこと。
常備薬、絆創膏、消毒液、包帯、ガーゼ。持病を持っている人はお薬手帳。
現金、カード類、預金通帳、印鑑、免許証、保険証、マイナンバーカードなど。
携帯用トイレ、簡易トイレ、ティッシュ、トイレットペーパー、寝袋、固形燃料、調理用具、耳栓、安眠マスク、携帯マクラ、ヘルメットなど。
→ 人気のおすすめ防災グッズはこちら
追記 大阪北部地震を経験して本当に必要だと感じた備え
本当に災害は突然やってきます。誰が大阪北部が震源地の地震を予知できただろうか。。。多くの偉い学者さんたちが一生懸命に地震を予知しようと研究してますが、やっぱり地震の予知って出来ないんだなぁと痛感しました。
ということは常に私たち自身が地震に対して備えておかなければなりません。正直、南海トラフ巨大地震がいつ来てもおかしくないと言われていても、防災セット以外なんの備えもしていなかったというのが現状です。要は自分は大丈夫って思っていたんですね。
2年前に書いた記事で災害に対する備えの大切さは分かっていたのですが、今回の地震で自然災害の恐ろしさを痛感しましたし、と同時に災害を最小限に防ぐための備えも経験上考えさせられました。経験しないと分からないことが多いんだなぁとも思いました。
絶対に地震対策としてしておくべきこと!
実は我が家はあの強い地震を受けても大きな被害はありませんでした。もちろん、家の中は散乱し酷い状態でしたが、なぜ大きな被害がなかったのか・・・
・転倒がなかった。
タンス、食器棚、冷蔵庫、TV、チェスト、本棚、机など、凄く移動はしていましたが全く転倒しませんでした。フローリングにコーティングをしていたので、上手く滑って移動してくれたのでしょう。また我が家にタンスが2つあるのですが、2つとも縦長タイプではなく高さが約1Mくらいの横長タイプだったのも良かったと思います。
・割れ物がなかった。
食器やガラスなどの割れ物が奇跡的になかった。正確には陶器のコップが1個割れました。でもたった1個です。奇跡的に食器棚や冷蔵庫、洗面台の扉は閉まったままでした。
・寝室に倒れるものを置いてなかった。
冒頭でも述べた通り、地震発生時は寝てました。ですが、寝室にTVは置いていましたが倒れやすい物は置いていなかったので布団の中で揺れが収まるのを待ってました。もし本棚やタンスなど重量のあるものが倒れて頭にでも直撃したらと思うとゾッとします。
出来る限り背の高い物は置かないようにしましょう。寝ている時は誰もが無防備です。いきなり大きな揺れで倒れてきたものを回避することはほぼ無理と言えるでしょう。そのためにも倒れてきそうなものは寝室には置かない方が賢明です。背の低い物でも耐震ジェルなどの対策をしておくことをおすすめします。
・前の日に買い物に行っていたので不足品が少なかった。
前の日に買い物へ行っていたことで食料、飲料水などに困ることはありませんでした。周囲のコンビニはすぐに営業を開始していましたが品切れの物が多く、改めて前日に買い物に行っておいてよかったと痛感しました。(たまたまなんですけど・・・)
ペットボトルのお水や簡易食料(缶詰、カップ麺、インスタント食品、お菓子など)を常備しておくこと。ただ保存しておくだけでは、いざという時に賞味期限切れなどということもあるので、ずっと置いておくのではなく、食べたり飲んだりしながら、なくなったら常に補充しておく習慣をつけておくことです。また、電気やガスが止まる場合もあるので、カセットコンロなども重宝しますよ。
上記のようなことが家の中の被害を最小限に抑えてくれたのだと考えられます。被害が少なったので片付けの方も午後にはほぼ終わっていました。ただし、これは備えていたわけではなく「たまたま偶然が重なった」だけですので、逆に言うと上記の対策をしておけば被害をかなり抑えられるだろうと思います。