毎年、寒い冬の時期になるとノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が流行りはじめます。2015年はこれまでの「GⅡ.4」とは違い新型の「GⅡ.17」が流行しています。これまでのノロウイルスに感染し免疫を持っている人でも、この新型の「GⅡ.17」に対しては免疫を持っていないため世界的に大流行するのではと心配されています。そこでいざという時に焦らないために、新型ノロウイルスの症状や予防・対処法をまとめて紹介します。
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この記事の目次
ノロウイルスに感染した時の症状は?
通常ノロウイルスは感染してから12時間~24時間程度で発症し、激しい下痢や嘔吐、腹痛、発熱などの症状が表れます。ノロウイルスによる感染性胃腸炎の場合、激しい下痢や嘔吐の症状が表れますが、人によっては下痢、嘔吐のどちらかの症状しか表れない場合もあります。傾向としては子供は嘔吐、大人は下痢の症状が表れやすいようですが、これも個人差があるようです。その他にも軽度ですが、頭痛、筋肉痛などを伴う場合もあります。
通常は2週間以内に自然に回復します。下痢の場合ですと1~3日で長くても1~2週間以内、嘔吐の場合は1~2日でせいぜい4~5日程度で治るので慌てず、焦らないようにしましょう。ノロウイルスに感染した場合は適切な治療法がないため、トイレに近い場所でとにかく安静にしてください。
ノロウイルスによる脱水症状に注意!
ノロウイルス自体は下痢や嘔吐を繰り返すことで、体内にあるノロウイルスが排出され自然に回復します。むしろ下痢や嘔吐による脱水症状の方に注意が必要です。下痢や嘔吐を繰り返すと、多くの水分や塩分などの電解質が失われて脱水症状を引き起こしてしまいます。喉の渇きや尿の回数、量が減少してきた場合は、脱水症状が進行している状態ですので要注意です。特に体力のない幼児や高齢者は脱水症状で体力を失われがちなので水分や栄養補給を怠らないようにしてください。眠気や頭痛を伴うようなら脱水がかなり進行しているので、病院で点滴による水分補給などを行うと効果的です。
ノロウイルスの予防
ノロウイルスの感染を予防する方法は、やはり手洗いです。トイレの後と食事の前には特に念入りに手洗いをおこなってください。指先や指の間、てのひら、手の甲、手首まで全体をしっかり洗い流すようにしましょう。またマスクの着用もおすすめです。
ノロウイルスの感染予防
ノロウイルスは30ナノメートルほどの極小の粒子で、とても感染力が強いウイルスです。例えばノロウイルスに感染して嘔吐した場合、嘔吐物を処理しただけでは周囲にウイルスが飛び散って残っています。消毒が不十分だと乾燥したウイルスが空気中に飛び散り飛沫感染の可能性があるので、幅広く消毒する必要があります。嘔吐物1gに100万個以上のウイルスが含まれていると言われているノロウイルスは10個程度でも感染します。吐いたものがあった場所以外の周囲も必ず消毒するようにしましょう。
特にトイレは注意が必要です。家族にノロウイルス感染者がトイレで下痢や嘔吐をした場合、必ず蓋をして流すようにしましょう。蓋を開けたまま流すと水の粒子に含まれたウイルスが飛び散ってしまいます。感染者の便1gには1億個以上のウイルスが含まれています。ですので感染した人が入ったトイレは、全体をくまなく消毒するようにしましょう。またノロウイルスが流行する時期はタオルを個々で別々に使うようにするといいでしょう。
おすすめのノロウイルス消毒液
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嘔吐や汚物処理には「ウィルバス1000」、通常の予防には「ウィルバス」「ウィルバス200」がメーカー側のおすすめです。
ノロウイルスの対処法
ノロウイルスに感染したら脱水に注意して「経口補水療法」を始めましょう。下痢や嘔吐で失った水や塩分などの電解質を補ってくれます。
また下痢の症状が辛いからといって、むやみに下痢止めなどを飲んでしまうとウィルスを体外へ排出することができず症状を長引かせる可能性があります。素人判断をせず医師へ相談しましょう。
ノロウイルスのまとめ
現在のところノロウイルスには特効薬や予防ワクチンがありません。とても辛いですが、下痢や嘔吐によってウィルスを体外へ排出することで自然に回復します。感染したからといって焦らないようにしましょう。
またノロウイルスに限らず手洗いは基本中の基本です。ノロウイルスやインフルエンザが流行するこの季節はマメに手洗いを行うようにしてください。