頭痛と一言で言っても痛む場所によって原因はさまざまです。普段から頭痛持ちの人は市販の頭痛薬で痛みを和らげたりと自分なりの対処法を持っているとは思いますが、後頭部が痛む場合は深刻な病気のサインかもしれません。
今回は後頭部が痛む頭痛の原因と対処法についてご説明したいと思います。
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この記事の目次
後頭部が痛くなる頭痛の原因
後頭部がズキズキと痛くなる主な原因は以下のようなものです。
くも膜下出血
非常に危険で死亡率も高いのがくも膜下出血です。突然なにかに後頭部を殴られたような、これまでにない激しい痛みが起こるのが特徴です。脳の動脈にとできた血管のコブ(動脈瘤)が破裂して出血することによって起こります。このように突然激しい痛みが起こった場合は非常に危険ですので、様子をみるのではなく深夜や早朝であっても直ちに専門の病院で受診しるようにしてください。
筋緊張型頭痛
肩コリや首のコリなどで筋肉が持続的に収縮することで血流が悪くなり頭痛を引き起こしてしまいます。長時間のデスクワークや姿勢の悪さなどが原因とされています。また、過労やストレスが続くことでも、頭の筋肉がこって頭痛を引き起こします。強く締め付けられるような痛みが特徴で「孫悟空の金輪をはめられたような痛み」と表現されることもあります。
後頭神経痛
首の付け根から後頭部、側頭部から頭頂部にかけてビリッと電気が走るような痛みを感じるのが後頭神経痛です。頭部には「大耳介神経」「小後頭神経」「大後頭神経」という3つの神経があり、このどれかに起こる痛みをまとめて「後頭神経痛」と呼びます。この頭痛は痛みが持続するのではなく、断続的に間をおいて痛みが起こり、痛みと痛みとの間は全く痛くないのが特徴です。
後頭部が痛くなる頭痛の対処法
くも膜下出血
突然激しい痛みが起こる「くも膜下出血」は大変危険です。突然の痛み、手足のしびれ、ろれつが回りにくい、吐気、これまでにない激しい痛みなどの症状を少しでも感じたら、素人判断せず直ぐに病院で受診してください。くも膜下出血を予防するには、日頃の生活習慣を見直すことがとても重要です。高血圧や喫煙は大きな危険要因ですので、塩分を控えめにした食事やお酒の飲み過ぎに注意し、タバコを吸っている人は禁煙してください。
筋緊張型頭痛の対処法
筋緊張型頭痛はコリが主な原因です。頭の周り(首、肩)の筋肉をほぐすようにしましょう。1日のうちで少しでもいいので首や肩、僧帽筋などを伸ばす体操やストレッチを行い筋肉をほぐす習慣をつけてください。頭に手を添えて左右に倒したり、首を左右に回転させたりすると効果的です。また、蒸しタオルを首や肩周辺にに当て温めると筋肉の緊張をほぐしましょう。
後頭神経痛
このタイプの頭痛はストレスや疲れが原因なので、できるだけ体を休めることが必要です。また、趣味の時間を取って気分的にもリフレッシュするように日頃から心がけてください。また、首筋を温めて筋肉のコリをほぐしたり、痛む部分をマッサージするのも効果的です。
まとめ
頭痛は市販の薬に頼りがちですが、症状が軽くても今まで一度も医師の診断を受けたことがない人は、何が原因でどのような対処法が効果的なのかハッキリさせることができるので、一度専門の病院で検査をすることをおすすめします。