私たち人類はどこから来たのか?――この論争の中でも特にぶっ飛んだ説のひとつが「アヌンナキによる人類創造説」です!古代神話に登場するアヌンナキは、実は宇宙からやってきた異星人で、人類を遺伝子操作によって創り出したという、まるでハリウッド映画のような壮大なストーリー。今回は、陰謀論やスピリチュアル界隈で囁かれているこのアヌンナキ説を、わかりやすく解説していきます!
この記事の目次
アヌンナキとは?
まずは基本から見ていきましょう。アヌンナキは古代シュメール神話を起源とする、メソポタミア神話全体に登場する神々の集団です。「アヌ(天の神)の子孫たち」という意味を持ち、天地創造や王権授与、人類誕生などに関わったとされています。代表的な神には、天の神アヌ、嵐の神エンリル、水と知恵の神エンキ、愛と戦いの女神イナンナなどがいます。
ところが、現代の都市伝説では「アヌンナキは神ではなく宇宙人だった」という大胆な解釈が登場します。地球外の高度文明からやってきた異星人が、古代人の神話に神々として記録されたというわけです。ここからアヌンナキ宇宙人説が始まります。
アヌンナキ宇宙人説の誕生
アヌンナキ宇宙人説を広めたのが作家ゼカリア・シッチン。1976年に出版された『第12惑星』で、アヌンナキは太陽系の第12惑星「ニビル」から地球にやってきたと主張しました。
アヌンナキの目的は、彼らの母星ニビルの環境維持に必要な金(ゴールド)の採掘。
しかし採掘作業は過酷で手間がかかるため、彼らは労働力として原始人を改良する計画を立てました。そこで自分たちの遺伝子と地球の原始人のDNAを組み合わせて人類(ホモ・サピエンス)を創造した、というのがこの説の中心です。つまり、私たち人類は宇宙人による遺伝子実験の産物だったというわけです!
信じる人が続出!その怪しい「証拠」とは?
アヌンナキ説を信じる人たちはさまざまな「証拠」を挙げます。
- シュメールの粘土板に描かれた神々の姿や空飛ぶ円盤らしきもの
- ピラミッドやストーンヘンジなど古代の高度な建築技術
- 古代人の天文学知識(惑星の配置や恒星の観測精度)
- 人類の進化における突然の知能の飛躍
- 旧約聖書に登場する「ネフィリム(巨人)」の存在
これらの謎を「宇宙人の介入で説明できるのでは?」と結び付けることで、アヌンナキ説は独自の説得力を生んでいます。歴史ミステリー好きの心をくすぐる要素が満載なのです。
科学界は完全否定!でも都市伝説は燃え続ける・・・
もちろん、科学の世界ではアヌンナキ説は完全に否定されています。考古学や遺伝学、天文学など全ての分野で裏付ける証拠はなく、シッチンのシュメール語解釈も誤訳とされています。ニビルなる惑星も発見されていませんし、遺伝子学的にも人類は自然進化の産物とされています。
それでも都市伝説界では今なお大人気。科学で証明されないからこそロマンがあるのです。事実かどうかはともかく、「もしも本当だったら?」と想像を膨らませる楽しさこそが、この説の最大の魅力とも言えます。
アヌンナキは今も地球を支配している…
さらにディープな陰謀論では、こんな主張まで飛び出します。
- 現代の王族・支配層はアヌンナキの血筋である
- ニビルが地球に再接近し、人類滅亡の危機が訪れる
- アヌンナキはいまも裏で世界を支配している
インターネットや動画サイトでは、こうした説が次々と語られ続け、今も新しい解釈が次々と生まれています。もはやアヌンナキは都市伝説好きにはたまらないコンテンツとなっていますね。
あとがき
「アヌンナキによる人類創造説」は、事実かどうかは別にして想像するだけでワクワクさせてくれます。歴史の裏に隠されたもうひとつのストーリーとして、多くの都市伝説ファンを魅了し続けているのです。こうした“もしも”の話が都市伝説の醍醐味。真面目に信じすぎず、エンタメとして楽しむのが大人の楽しみ方かもしれませんね!