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梅雨の意味・由来・時期をやさしく解説!暮らしの工夫も紹介

6月の日本列島はしっとりとした雨に包まれ、傘が手放せない日々に気が滅入ることもありますね。しかし、この「梅雨(つゆ)」は私たちの暮らしや自然にとって、とても大切な時期なんです。今回はそんな梅雨について、その仕組みや名前の由来、暮らしとの関わりなどを紹介していきます。

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なぜ6月に梅雨がくるのか?

梅雨は、太平洋高気圧と大陸の冷たい高気圧が日本付近でぶつかり、「梅雨前線」と呼ばれる停滞前線を形成することで起こります。

6月はちょうどこの2つの気圧の勢力が拮抗する時期で、前線が日本列島に長く停滞しやすくなるため、全国的に雨の日が多くなるのです。

梅雨は例年6月上旬から7月中旬ごろにかけて見られ、南から北へと順に移動していきます。

「梅雨」という名前の由来は?

「梅雨」という言葉は中国から伝わったとされ、「黴雨(ばいう)」という表記が元になっています。これは、湿気の多い時期にカビ(黴)が生えやすいことに由来していますが、日本では「梅の実が熟す頃の雨」として、「梅」という縁起の良い漢字に変えられました。

現在では「ばいう」「つゆ」ともに読みますが、和風な表現としては「つゆ」が多く使われています。

梅雨がある国ない国

梅雨は日本特有の現象と思われがちですが、実は中国南部や韓国、台湾など東アジアの一部地域でも見られます。

一方、赤道付近や乾燥地帯などでは、梅雨のような季節は存在せず、雨季・乾季という形で年に数回まとまった雨が降る気候もあります。梅雨は気候や地理に大きく左右される、東アジアならではの特徴的な現象ですね。

梅雨と上手に付き合う暮らしの知恵

湿度が高くなる梅雨の時期は、洗濯物が乾きにくかったり、食中毒が起きやすかったりと、生活の中で気をつけたいポイントもあります。

部屋干しの基本対策

風通しを良くする窓を2ヶ所以上開けたり、扇風機やサーキュレーターを使って空気の流れをつくると早く乾きます。
洗濯物の間隔をあける湿気がこもらないように、衣類同士が重ならないように干すのがポイント。
厚手と薄手を分けて干す厚手のタオルやジーンズは特に乾きにくいので、あらかじめ脱水時間を長くするか、乾きやすい場所(風が当たりやすいところ)に配置します。
臭い対策も忘れずに
部屋干し専用の洗剤を使う抗菌・消臭成分が配合された洗剤は、嫌な臭いの原因となる菌の繁殖を抑えてくれます。
干す前に一度広げて空気を含ませる脱水後すぐにギュッと丸めたまま干すと臭いやすくなるため、一度パッと広げてから干すと効果的です。

食中毒を防ぐ3原則

つけない(菌を持ち込まない・広げない)
手洗いの徹底調理前、生肉や魚を触ったあと、食事前などは石けんで丁寧に手を洗う。
生肉・魚・野菜を分けて調理まな板・包丁・皿などは食材ごとに使い分けるか、しっかり洗浄する。
清潔な調理環境を保つ調理台やシンク、スポンジなどもこまめに除菌・乾燥を。
増やさない(菌を増殖させない)
作った料理は常温放置しない調理後はなるべく早く食べる。保存する場合はすぐに冷蔵庫へ。
冷蔵庫内の温度管理冷蔵は10℃以下、冷凍は-15℃以下が目安。
弁当や常備菜はしっかり冷ましてからフタを閉める水蒸気がこもると細菌が繁殖しやすくなる。
やっつける(加熱・殺菌)
中心部まで加熱する肉や魚、卵料理などは中心温度75℃以上で1分以上加熱が目安。
電子レンジでの温め直しも十分に加熱ムラができないように全体をよくかき混ぜる。

部屋の換気や除湿器の活用、抗菌・防カビ対策などを取り入れることで、快適な暮らしが可能になります。また、紫陽花や雨音を楽しむなど梅雨ならではの情緒を感じるてみるのもいいですね。

まとめ

梅雨は時に煩わしく感じられるものですが、田畑を潤し、植物を育て、命のサイクルをつなぐ大切な季節です。雨の向こうにある夏の訪れを思いながら、心に余裕を持って梅雨の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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